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2025年の崖とは、既存のシステムの問題を解決できないとDXが進まず、大きな経済損失が生じうるとした問題提起です。
2025年の崖は、経済産業省の研究会が2018年9月に公表した「DXレポート」で示された言葉です。既存のシステムが事業部門ごとに作られ、過剰なカスタマイズなどで複雑化・ブラックボックス化しているため、データを活用したDXが進まないという課題を指摘しました。
DXレポートは、この課題を克服できない場合、2025年以降、最大で年12兆円の経済損失が生じる可能性があると示しました。あわせて、システムの維持管理費の高まり、保守の担い手の不足、障害やデータの消失のリスクの高まりを挙げ、計画的なシステムの刷新を求めました。
2025年を過ぎても、問題そのものがなくなったわけではありません。古いシステムの中身を把握し、捨てるもの、そのまま使うもの、作り直すものを仕分けて段階的に刷新する考え方は、引き続き参考になります。経済産業省は、その後もDXレポート2などで議論を続けています。
関連する法令・指針(参考情報)
- 指針
経済産業省「DXレポート」(2018年9月)
既存のシステムの問題が足かせとなって企業がDXを進められないと、経済的な損失が生じるおそれがあることを示し、それを「2025年の崖」と表現した報告書です。
- 指針
経済産業省「DXレポート2(中間取りまとめ)」(2020年12月28日)
デジタルトランスフォーメーションの加速に向けた研究会の中間取りまとめです。DXをデジタイゼーション、デジタライゼーション、デジタルトランスフォーメーションの段階に分けた整理も示しています。
法令は2026年10月21日時点の内容です。要旨は当社がまとめたもので、条文・判決・指針の全文ではありません。個別の事案への当てはめは、弁護士・社会保険労務士などの専門家にご確認ください。表記の決まりは法令・指針の参考情報と凡例をご覧ください。
関連する用語
- レガシーシステム古い技術で作られ、長年の改修で複雑になり、中身の把握や変更が難しくなったシステムです。
- モダナイゼーション古くなったシステムを、いまの技術や業務に合った形に作り替えたり、移し替えたりすることです。
- DX(デジタルトランスフォーメーション)デジタルの技術とデータを使って、業務の進め方や製品・サービス、事業のあり方そのものを変えていく取り組みです。
- 技術的負債目先の納期や費用を優先した手早いやり方が積み重なり、後の改修や保守の手間と費用を増やしている状態のことです。